理想像を演じることによる欲求の制御

 

大学の期末テストと期末レポートを終え、一週間ほどのんびりしてたら精神衛生が向上したので、久々に記事をば。

京大現代文の対策法を今週の土曜に書き上げる(つもりな)ので、その告知をしたかっただけですが。

 

 

 

 

 

最近、ニコニコ動画でこんな動画を見ています。

見た通り、第一次世界大戦の動画です。元は2ちゃんねるで、第一次世界大戦アスキーアートを使って勉強しようというスレッドがあったようで、そこで一人の人が数年かけて作ったアスキーアートと大戦の解説を別の人が動画化したものです。

 

私は高校では日本史選択で、世界史も多少やってはいましたが詳しくはてんで知りませんでした。良い機会だということで、このシリーズをずっと見ています。

 

その中で、ロシア帝国にブルシロフという軍人が出てきます。

 

塹壕戦が主流だった第一次世界大戦においては、どの国も、まず数日にわたる砲撃(準備射撃)を行います。そして敵の防御施設を破壊した後に、歩兵を進軍させるのです。

ところが、そうした冗長な準備射撃は防御側にとっては非常に好都合です。なぜなら、敵が攻撃を仕掛けてくることと、その目標がわかるからです。

それがわかるので、防御側は敵の攻撃目標地点に予備軍を配置して、敵の攻撃に備えるだけで簡単に守ることができます。

 

つまりこの戦争は防御側が圧倒的に有利だったのです。

ドイツ軍は西側でイギリス、フランス、ベルギーに対し攻勢をかける一方で、東側では同盟国オーストリアとともにロシアに対して防御の構えを取っていましたから、ロシア軍は攻めあぐねていました。

 

そんな状況で、ロシア軍は、フランス等へのドイツの攻勢を弱めるために東側でドイツに対して攻勢をかけようとして、ブルシロフに攻撃命令を出します。

ブルシロフは、オーストリア軍の前線に砲撃を広範に、そして極短時間行います。その後、オーストリア軍の多数の、手薄な箇所に「突撃隊」を送り込み、前線を崩壊させます。

彼の砲撃が短時間であったこと、また攻撃目標地点を絞らせなかったこと、そして突撃隊が同時に戦線に多数の穴を開けたため、オーストリア軍は予備軍をどこに送るべきかがわからず大混乱に陥ったのです。これはのちに広まる「浸透戦術」の先駆けだと言われています(初学者なので理解に誤りがあればご容赦ください)。

 

理想の人物とは?演じる利点とは?

ブルシロフはこの攻撃によってオーストリア軍に150万人もの大損害を出させ、オーストリア軍を実質崩壊させています。

彼のこうした功績により、先ほど紹介した動画でも非常に知的で冷静な人物として描かれます。

 

さて、前提が長くなってしまいましたが、ようするにブルシロフはかっこいいのです。冷静で、欲望に突き動かされたりはしないのです、きっと。

というわけで(?)、そんなかっこいい彼に憧れて一人でいるときは自分がブルシロフのような人間になった気持ちで生活してます。...自分を名将だと思い込んだ精神異常者だとか言わないでください!

 

 

こうすることで、実際に欲望を制御できるようになっています。

ゲームしたいなと思っても、いやいやブルシロフは急な情動に突き動かされたりせず、その日のタスクをたんたんとこなす人のはずだ、と思い直すのです。

また、そもそもブルシロフが「あ~もう勉強だっりいなー寝よっかな~」とか思いそうかと言われたら全く思わないだろうなということで、そもそもそういう「緩んだ感情」がセーブされます。これこそ最も重要な効果です。

おかげで、ブルシロフの真似をするだけでかなりストイックに生活できてます。

 

理想の人物を演じるというのは、つまり自分の感情ごとまるっと理想の人物の感情にしてしまうということです。

 

 

てなわけで、タスクさえきちんと設定すれば勉強なんてお手の物ですから、あとはどうタスクを履行するかということで、今回は理想像を自分で演じることによってタスクを履行しよう(感情をコントロールして他の欲求を抑えよう)という話でした。もちろん人によって効く効かないがあると思いますが、ものは試しにやってみてください。

 

理想像は、感情的でなく、理性的で、また軍人のように命令に従順な人を立てるといいです。

現代ではイチローなんかが最も近いのかなと思いますが、やはり感情をかけらも持ち合わせていないような軍人というのが、自分の感情をコントロールするという面ではちょうどいいんじゃないのかなと私は思っています。

 

そういう真似すべき理想像を見つけられることができるということは、アイデンティティを見失い根無し草のように生きる現代人にとって、歴史を知る一つの意義に成り得てはくれないだろうかと、歴史好きの一人として思ったそんな8月初旬でした。